[BtoB]EC-CUBEでBtoBが有利な理由

最近ではECサイトの利用経験がある人はかなり多く、注文して配送してもらうという販売方法がかなり普及しています。注文して送ってもらうという販売方法自体は、ずっと以前から通信販売という分野で存在していました。とはいえカタログから商品番号を選んで注文書に記入してFAXするという作業を面倒に感じて、利用しなかったという人も多かったようです。
インターネットが日本で使われ始めたころには、通信販売のように商品番号を入れてメールしてもらうといった、通信販売方式で販売を開始したサイトも少なくありませんでした。最近のECサイトでは、カートに商品をセットして、最後にまとめて決済という操作が一般的です。明らかにカート方式の方が使い勝手が良いのですが、インターネット初期ではセッション管理という技術が普及していなかったため、ワンショットで送信できる注文書方式にしているサイトも多かったのです。
BtoBでの取引は、もともと注文書を送って商品を郵送してもらうというスタイルでした。そのため、インターネットでのBtoB取引サイトも「注文書」に記入するというスタイルを取っているケースが少なくありません。FAXで注文書を送ってもらうスタイルを廃止して、インターネットで注文していただくように顧客に依頼するにあたって、インターネットに不慣れな顧客に少しでも負担なくインターネットに切り替えていただくためには、FAXの注文書となるべく似たスタイルにしたほう導入しやすかったのです。
ところが時代が変わり、現在ではECサイトを利用したことのある人は増え、しかもそのほとんどはカート投入方式になっています。現在では、特に注文書と同じスタイルにこだわる必要は少なくなってきています。注文書に商品コードを入力したり、もしくは注文書の限られた画面の中で商品を検索するようなユーザーインターフェイスより、カート投入スタイルの方が利用しやすいと感じる人が多くなっています。
また、ECサイトでは顧客商品を探しやすくするためのいくつもの工夫が生まれてきました。例えばお気に入り商品を登録する機能や、最近閲覧した商品や注文した商品を表示したりする機能は顧客にとって便利な機能です。販売者としても、お勧め商品のバナーを出したり、効果的なレコメンドをしたりすることによって、顧客の潜在的な需要にリーチできる可能性もあります。一般消費者相手に磨かれてきたECの各種テクニックはBtoBのサイトでも応用可能です。
多くの人がカート方式の購入方法に慣れてきたこと、そしてECサイトのいろいろなテクニックが利用できることなどを考えると、いわゆる販売管理システムの受注入力から発展したような注文書入力インターフェイスよりも、EC-CUBEベースのカート投入方式のユーザインターフェイスの方が現代的で販売を促進しやすいというメリットがあると言えます。
また、BtoBをWEBサイト化するにあたって、せっかくインターネット上でビジネスを始めるのですから、新しい取引先との取引も狙っていきたいところです。そのためには検索エンジンに乗らなければならないわけでして、そのためには商品一覧ページや商品ページがあるEC-CUBEは有利です。商品ページが作りこめないタイプの受注システムでは新しい取引先を獲得するための方法がありません。
BtoBサイトとはいえ、場合によっては、新しい取引相手は一般消費者でも良いというケースもあるでしょう。そのようなケースでは、クレジット決済も装備したいのが普通です。EC-CUBEであれば代行会社各社が決済モジュールを提供していると言う点も大きなメリットです。(商材や反場方法によってはカード会社の審査が難しいこともあるようです)
ただし、一般消費者も購入可能にする場合は、急激なアクセス増には備える必要があります。例えばテレビで取り上げられるといった事件が発生すると、アクセスは急増します。サーバがダウンしてしまったりすると、既存のお取引先に迷惑をかけてしまうことになります。そういった点は十分注意することが必要です。
BtoCで培われたいろいろなテクニックがBtoBでも役に立つのでEC-CUBEを利用するのは良いのですが、BtoBとBtoCでは異なる要件もたくさんあります。そういった点は、カスタマイズする必要があります。次回以降はBtoBで必要なカスタマイズについて取り上げたいと思います。