EC-CUBEで税別表示をするときの注意点

消費税8%への税率変更が目前です。そして2015年10月には10%へと変更になります。

現在、小売では税込の総額での金額表示が義務付けられているのですが、税率の変更時にはこの総額表示にはいろいろ問題があります。
例えば、リアル店舗の値札であれば、3/31の閉店後に、に5%で計算した値札から8%で計算した値札に付け替えなければならなくなってしまいます。物理的に不可能なケースもあると考えられます。
そこで経過措置として、2013年10月1日から2017年3月31日までの間、税込価格を表示(総額表示)しなくてもよいということになっています。

ECサイトについては、値札の張り替えなどないわけでして、税率のフィールドを変更するだけでよいので、この経過措置がなくてもそれほど問題はないと思います。
とはいえ、3/31の夜に買い物する場合、税込み価格しか表示されていないと、それが5%で計算されているのか8%で計算されえいるのか分かりにくく、画面で表示されている価格より3%高い買い物になっていたりはしないだろうかと不安になったりすることはあるかもしれません。
税抜価格を表示したほうが、混乱が少ないのではないかと考えるサイトオーナーもいらっしゃるようです。
また購入者から見ると今回価格が上がるわけですが、EC業者としては全く値上げをしていないわけですので、値上げをしたと錯覚されるのを恐れて税抜表示にしたいと考えるオーナーも多いようです。9,900円が10,182円になると金額以上に見た目の印象がかなり変わります。

では、税抜表示で表示するにあたって注意するべき点はあるでしょうか。

まず、その表示方法です。これまでは何も表記がなければ税込価格だったわけですから、その価格が税抜であることが分かり易く表示されていなければなりません。
例えば、金額の後ろに(税抜き)とか(税別価格)と表記しなければなりません。ECサイトであれば、税込価格を表示することは簡単なので、できれば税込価格も併記するのが望ましいでしょう。

次に注意したい点は、その表示箇所です。金額表示は商品一覧や商品詳細の画面だけではありません。カートでも表示されますし、購入履歴等でも表示されます。WEBだけでなく、受注メールの文面などにも表示されます。また静的ページとして作成されているランディングページでも対応が必要です。そのため、まずどの画面で使われているのかをピックアップし、対応するかどうかを検討する必要があります。一貫性のない表示はECサイトの信用に悪影響です。

以下、あるサイトの例にとって表示箇所をピックアップしてみました。
 
◆商品一覧・商品詳細
shosai
ブロックのカゴ表示や関連商品やお勧め商品なども、商品の金額を掲載している場合は検討の対象になります。
 
◆カートおよび購入フロー
kago
最も重要なのはカートおよび購入フローです。最終的に購入者が確認する画面は、誤解が起きないように十分検討しておく必要があります。
 
◆受注メール
mail
WEBではないので忘れられがちなメール文面の変更。メールも購入者が取引について確認するために重要な情報です。
 
◆お気に入りなど
okini
忘れられそうなお気に入りなど。できれば表示方法が一貫していた方が良いですが、お気に入りはカートなどと比べると重要性が低いです。
購入履歴の詳細は、旧税率で購入されている履歴もありますので、どのような対応にするのか検討の余地があります。
 
◆ランディングページなど
land
ランディングページはコンテンツ管理などで静的に作成しているサイトが多いと思います。こちらは、文字通り手動で変更していく必要があります。3/31に一斉に変更するのは困難ですから、税別価格で表示しておくなどの対応は必要になりそうです。

税抜表示にするかどうか検討する際には、表示方法をどうするかと言う点と、上記のような、おそらく10か所以上はある金額表示箇所すべてについて確認するという点に注意しましょう。