複数送付先・ギフト対応改造その1

御中元や御歳暮では、1種類の商品をたくさんの配送先に送って欲しいという場面がよくあると思います。ノーマルなEC-CUBEではそのような場合、「商品を選ぶ→配送先を指定する→決済する」といった流れを配送先の数だけ繰り返さないといけないわけでして、数が多いと面倒になってくると思います。何十件もの受注を一挙に獲得できるチャンスですから、このようなケースではお客様に途中で挫折させることなく、しっかりと注文していただきたいところですね。
そこで、EC-CUBE工房でもこの「御中元・御歳暮対応」について考えてみました。それで以下のようなコンセプトで実現してみました。
①通常商品と進物商品を分ける
スーパーなどでも御中元・御歳暮のシーズンになると専用の箱に収められた進物用の商品が置いてあります。中身は普通のビールだったりハムだったりするわけですが、ビールやハムをスーパーの袋のまま、お世話になった方のお宅に持っていくのではカタチになりませんから、箱に入った商品が準備されているわけです。で、その箱の中身ですが、ビール・ジュースやハムなど複数の商品が組みあわされて入っていて、3,000円、5,000円といった分かりやすい価格で準備されています。
ここで、もしお客さんが好きなように選んだビールやジュースを手ごろな箱を見つけ出してつめて、ラッピングしていたら大変な手間になってしまいます。なので、スーパーなどでは最初から進物用の商品を用意しています。
お菓子屋さんなどでも、いわゆる”おつかいもの”に適した商品というものが準備されていることが多いですよね。そこで、1番目のコンセプトとしては、御中元・御歳暮として複数配送できる商品は通常商品とは分けて登録することを前提の仕様にしたいと思っています。
②購入個数=配送先数とする
商品を進物専用商品とした場合、1個の商品は複数の品物が同梱され箱に梱包された状態のものになります。御中元や御歳暮で、同じ箱を2箱送る人というのはいないと思います。ですから、「御中元セットA」を10個買うということになれば、当然配送先は10箇所、そして送料は10箇所分といのが普通だと思います。

ここで自由度を高くしてしまうと、例えば「御中元セットA」を10個買ったけど、Xさんには2個、Yさんには3個、Zさんには5個送る、なんてことができてしまいます。そうすると、単純に送付先を10箇所入力するだけじゃなくて、それぞれの送付先に何個送るのかも指定しないといけなくなります。このようなニーズがあるのなら、そのような仕組みを作ってもよいのですが、「御中元セットA」のような形式で販売するのであればニーズはないと思います。というわけで、購入個数と同じ数だけ配送先を指定してもらうのが、お客様にとっても分かりやすいユーザインターフェイスだと考えました。

③進物商品はカートの中に1商品しか入れられない
5,000円のセットと3,000円のセットがあって、5件は5,000円のセットを贈って、10件は3,000円のセットを送るというケースがあると思います。こういうケースでは2回に分けて注文してもらわなければいけません。上記のようなケースを対応しようと思うと、配送先を15件入力した後に、その配送先それぞれにどちらの商品を贈るのかを指定しないといけなくなります。15件分商品を指定するより、2回に分けて購入したほうがクリックする回数は少ないと思います。そのようなわけで、進物商品は1商品しかカートに投入できない仕様にします。

④1注文で受注データは配送先数分できる
1注文10箇所配送する場合は、1行しか明細のない10個の受注データができます。この方法のメリットは受注CSVなどの変更がないので、現在運用中のサイトにも導入しやすいということです。
この方法のデメリットをあえてあげるならば、上記のケースでお客様の購入履歴は10件になります。また、入金待ち等でのチェックはバラバラに行う必要があります。

⑤クレジットの支払いは1件とする
受注データは配送先件数分に分けて管理するのですが、クレジットカード番号の入力を複数回お客様に求めることはNGだと思います。また手数料の関係もあり、1本の取引にしたほうが有利になるケースの方が多いようです。それで、クレジット決済に関しては1個の決済として扱います。
そのようなわけで、オーソリと売上確定が分離されているタイプのモジュールの場合、売上確定処理で決済側に通信するのは一番先頭の受注だけということになります。一部だけ保留にすることはできません。一部だけキャンセルにする場合は、決済会社のサービスにログインして金額を変更するという運用になります。
決済会社によって、もともと注文の変更やキャンセルのやり方というのは異なっていると思います。ペイジェントとソフトバンクペイメントサービスを想定して、運用がうまく回るように検討しています。その他の決済モジュールを利用されている場合も、それほど変わらないと思うのですがご相談いただければと思います。

⑥○円以上、配送料無料は合計額に対して計算する
複数箇所への送付の場合、1箇所に対して同梱して送付するよりは送料が割高になります。しかし、○円以上購入の場合送料無料と宣言しているかぎり、お客様に「1箇所分の購入額で計算しています」という説明をするのは難しいと思います。
上記のような仕様で、御中元・御歳暮対応機能を作ってみました。サンプルを動かしてみています。
http://ec-cube.sfriend.ne.jp/gift/html/
example@example.com/password で購入してみてください。
※現在、サンプルサイトは停止しています。(2013/09/01)
EC-CUBEでは標準で複数配送機能が付きましたが、このページで紹介している方法は受注データを別々に作成するため、データが扱いやすいというメリットがあります。
お問い合わせいただけば、管理系も含めて、サンプルの動作をご覧いただけます。
工房では、この機能の導入支援をリーズナブルな価格でご提供します。制作会社様経由で導入されるショップオーナー様もいらっしゃると思いますので価格は公開していません。お問い合わせフォームよりご連絡いただければと思います。
http://ec-cube.systemfriend.co.jp/inquiry/