決済・コンビニ収納を導入するには

コンビニ収納とは

 最近は公共料金の請求書も「払込取扱票」という書類が一緒についてきて、銀行だけでなくコンビニでもお金が払えるようになっていますね。↓こんな用紙です。

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 通販の世界でも、健康食品や化粧品など多くの商品で、コンビニ収納を使って後払いできるようにしているところが多くあります。クレジットカード、代金引換に次ぐ地位を占めているのではないかと思います。

 コンビニ収納はお客様からしてみれば、商品が届いて、中身をチェックしてから支払えるので、代引きよりももっと安心できる取引ということになると思います。

 ショップ側からすると、銀行振込のように入金確認後の発送としなくてよいので、出荷処理が行いやすいですね。その点は代引きと一緒なのですが、代引きはその名のとおり商品と引き換えに代金を回収できますが、コンビニ収納の場合は後払いになってしまいます。回収リスクが高い決済方法といえます。

 今回はその導入方法について考えてみたいと思います。

普通の導入方法

 コンビニ収納のサービスをしてくれる銀行(ほとんどの銀行はやっているように思います)と契約して、システムで払込取扱票を印刷できるようにします。その後、その印刷サンプルを各金融機関等で読み込み可能かチェックしてもらって、それから利用できるようになります。このサンプルのチェックがけっこう期間がかかります。ヘタすると3,4ヶ月かかります。バーコード等が読み込めないといけませんので、そのための推奨プリンターが設定されていることが多いです。推奨プリンターのほうがその手続きは早い場合が多いです。

 もともとカタログ通販等をされているショップ様の場合、すでにコンビニ収納を利用できる販売管理システムをお持ちの場合があります。その場合はEC-CUBEから受注情報を取り込んで、既存の販売管理システムから払込取扱票を印刷することになります。

EC-CUBE決済モジュールでの対応

 EC-CUBEのコンビニ決済対応モジュールのほとんどは、番号方式といって、例えばローソンのロッピーとかで番号を入力してお金を払う、先払い前提の仕組みです。この仕組みも銀行振り込みよりは、入金の消しこみが楽になるのでよいのですが、お客様にとってコンビニ決済とは払込取扱票のイメージが強くて、「そんなつもりじゃなかった」というクレームが付いたという話をときどき耳にします。

 オーナーズストアで入手可能なモジュールの中にも、払込取扱票でのコンビニ決済が可能なサービスが実は1個だけあります。

 http://store.ec-cube.net/products/detail.php?product_id=11

 ペイジェントさんだけそういうサービスを提供しているのです。2009/10/02現在、たぶん他の決済モジュールは番号形式のコンビニ決済しか準備してないと思います。

 このペイジェントさんのサービスは、印刷と請求書兼払込取扱票の郵送業務も含めてお願いすることができます。なので、払込取扱票をサンプル印刷して数ヶ月待つ、というよりはスピーディーに導入できます。この場合、手数料には印刷や郵送といった費用もかかります。具体的な費用はペイジェントさんの見積が必要ですが、そんなに高くないです。

 自社で払込取扱票を印刷して、商品と同梱して発送するような仕組みにもできるのですが、その場合はサンプル印刷して承認してもらって・・という手順が必要で、導入には数ヶ月かかります。

NP後払い

 最近、注目されているのがNP後払いというコンビニ収納代行サービスです。
 http://www.netprotections.com/atobarai/

 なぜ注目されているかといいますと、NP後払いでは回収リスクはネットプロテクションズ社が持ってくれるというところにあります。つまり、お客様がなかなかお支払いしてくれなくても、ネットショップにはネットプロテクションズが払ってくれるということなんですね。これはスゴイことだと思います。

 ただし、リスク回避のためだと思いますが、利用にはいくつかの制限があります。

 その1つはケータイでの取引では利用できません。ケータイ使用者は未成年の比率も高く、PCに比べてリスクが高いということなんでしょうね。EC-CUBEの場合、ケータイ利用者の場合はNP後払いを使えないように改造しておかないといけませんね。

 2つ目として、最大額は52,500円(税込)です。5万もあればたいていのネットショップではOKなんだと思いますが、NP後払いは独自の与信の仕組みを作っていて、1人のお客様が複数のお店で買い物されて、支払いがまだの場合、関係のない複数のお店での残高も含めて5万円という枠になっています。

 3つ目として、販売する商材についても審査があります。クレジットカードでも審査はあるのですが、NP後払いも独自の審査があります。やはり換金性の高い、取り込み詐欺に狙われそうなものはリスクが高いということになるのだと思います。

 このNP後払いを導入するために、EC-CUBEで行うことは、管理系の決済方法のところで「NP後払い」を追加します。そして対象金額は52,500円までにします。送料無料設定をしていない場合は、送料分を差し引いた設定にしておく必要がありそうです。

 次に改造点ですが、1つ目は簡単なのですが、モバイルでの取引では使ってはいけないという規約なので、モバイル版ではNP後払いを選べないようにする必要があります。2つ目は、ネットプロテクションズの管理画面にCSVで受注を登録する運用が回りやすいように、受注CSVの出力を変更したり、また与信結果を取り込んでステータス変更したり、与信NGの場合の処理を考えて実装するといったことが必要になりそうです。

 NP後払いですが、手数料は若干高めなんですが、回収不能で損失してしまうことを考えれば安い、という考え方もあると思います。

 ↓NPの営業さんにいただいたサンプルの封筒です。

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 NPもペイジェントも、封筒がお店の封筒ではなくて、NPやペイジェントから送られてくるので、お客様がなんだっけ?と思ってしまうことがあると思います。NPの封筒のまどからは、請求書の購入店情報が見えるようになっていて、「ああ、あのお店の請求書だ」とわかるように工夫されているとのことでした。