こちらのクライアント企業様は、一般消費者向けのBtoCサイトや実店舗を幅広く展開するスポーツ用品の小売・卸売業者様です。また企業からの「まとまった数量の注文(BtoB)」も多く扱っていました。
しかし、これまでは法人専用のWeb窓口がなく、BtoCサイトの仕組みを流用するか、個別メールや電話でのアナログ対応を行っていたため、次のような課題を抱えていました。
| ① 企業向けの柔軟な価格設定が不可 BtoCサイトのシステムをそのまま使っていたため、法人取引ならではの「数量に応じた値引き」や「取引企業ごとの特別価格」を表示できず、都度手作業での見積もり対応が発生していました。 | ② 購入ルールの個別調整が困難 大口注文用の配送条件(送料の個別計算)や、決済方法(請求書払い・掛け払いなど)のルールをシステム上で企業ごとに切り替えることができず、運用が複雑化していました。 |
そこで、既存のBtoCサイトに無理やり法人機能を継ぎ足すのではなく、【BtoB専用のWebサイト】を完全に独立させて新設するアプローチをしました。
最大のポイントは、独立したサイトでありながら、バックヤードにある「社内基幹システム」とシームレスなAPI連携を実現した点です。
BtoB専用サイトの立ち上げと基幹システム連携により、懸念されていた運用の手間を増やすことなく、法人ビジネスの大幅な効率化に成功しました。
| ◎ 企業ごとの「購入ルール」を最適化 ログインするだけで、企業ごとの契約に応じた正しい価格が表示されるようになりました。個別見積もりの手戻りがなくなり、法人顧客も「いつでもWebから即座に買える」仕様へと生まれ変わりました。 | ◎ 2サイトあっても、データ登録追加コストは「ゼロ」 「BtoCサイト用」と「BtoBサイト用」で別々に商品を登録する必要はありません。基幹システム側のデータを更新すれば両サイトへ自動反映されるため、運用コストや二重登録によるミスを排除できました。 |
実運用における最大のメリットは、「受注管理の運用フローを一本化できたこと」です。BtoBサイトで受けた大口注文も、既存のBtoCサイトの注文も、すべて最終的には同じ基幹システムに同じフォーマットで集約されます。
そのため、出荷作業や請求書発行を行うバックヤードのスタッフは、新しい管理画面の使い方を覚える必要がなく、これまでの慣れたフローのままでスムーズに運用を進めることができています。
今回のスポーツ用品店様の事例のように、「既存の運用フローを崩さずに、新しく法人窓口を広げる」ことはカスタマイズECであれば十分に可能です。「2つのサイトを管理する余裕はない」と諦める前に、まずは既存の社内システムとどう繋げられるかを考えてみませんか?
弊社では、現在の運用状況や基幹システムの仕様を丁寧にヒアリングし、現場に負担をかけない最適なECカスタマイズをご提案いたします。
「自社の基幹システムとも連携できる?」「特殊な割引ルールがあるけれど対応可能?」など、どんな小さな疑問でもお気軽にお問い合わせください。プロのエンジニアが最適な構成をご案内いたします。